夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)



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夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)
夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫)

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クオリティが落ちていく

Vシリーズを読み進めていますが、
多作のせいでしょうか・・・どんどんクオリティが落ちていきます。
キャラクターも暴走し始めている感じで、読後にガックリきました。

彼の「登場人物がこの文章を書いているのであって、彼は文章の素人だから、
つじつま合わなくてもしょうがない」的な言い訳感のあるコンセプトも、
どんどん鼻についてきます。

暇つぶしに読むにはいい作品でしょう。
タイトルばかりが目立つ、やや頭でっかち。

おそらく、シリーズものとして練無の特性を活かしたものが欲しかったのだろう。
なので、華やかな東京のテレビ局を舞台にしている点、いつも以上に軽快な文体も個人的には気にならない。
章ごとに挿入される引用文「不思議の国のアリス」も、割と良かった。軽快なテンポとは良くマッチしているし、掛詞の面白さというのも本作と相性はいい。

しかし、読後の感慨深さはない。
タイトルとの連携に気を回しすぎていて、全体としての話の作りが粗く、テーマが伝わりにくい(この作品が気に入っている人にとっては、タイトルが巧くできていて、軽快な文章で読みやすい、となる部分ではある)。
推理小説として人物に納得できない行動が多い。
犯人も一見意外な気がするが、犯人と特定の人物以外は特筆すべき行動を起こしていないので、あっさりと分かるなど、残念な部分が多い。

勿体ない作品である。

そもそも、この内容は小説よりも、映像向きのシナリオに思える。テーマ、トリック、小道具、演出、どれも映像に向いている。逆に云うと、小説でなければならない理由はあまり感じられない。

シリーズ内作品でなかったなら、魅力は薄いだろう。
楽しいミステリィ

この「夢・出会い・魔性」は非常に軽快なミステリィです。
小鳥遊練無という人が好きな方にはたまらない作品でしょう。あの四人の個性が溢れているのも魅力です。
ミステリィのスマートさも見事ながら、ちょっとしたトリックは読む者を魅了します。
ネタバレになるから、あまり触れられませんが、明るく軽快で楽しいミステリィだと思いました。私の最も好きな作品の一つです。
タイトルも美しいとおもいます。ちょっとしたことですが、タイトルが面白い本もあまりないでしょう。
TV出演

 このタイトルはいい。三つも掛け合わさってるのね。
 これまでの四作の中では一番ギャグっぽかったというか、ユーモア要素満載の作品だった。正直事件よりもトリックのほうがおもしろかった。
 あれはだまされるわ。
東京

Vシリーズでは、那古野での事件が多く、愛知県警の刑事さんたちの描写も楽しみでしたが、今度の舞台は東京。新しい東京の刑事さんたちとのからみは新鮮でした。あと、いつも那古野の街がさっぱりわかりませんが、東京駅のことなど、関東人にはよくわかるし、関東の読者へのサービスですかね。



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