サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)



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サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉 (宝島社新書 254) (宝島社新書 254)
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本当に分かりやすい解説書

世界的な株価下落をもたらしたサブプライム問題。しかし、この問題の本質を正しく理解できている人は、僕を含めて少ないはず。

本書は、金融に詳しくない一般の方でも分かりやすく、この問題と内容と深刻さが理解できる内容となっています。また、分かりやすいだけでなく、問題の本質をよく捉えています。

サブプライム問題は、一部の低所得者の問題ではなく、証券化という新しい手法の導入により金融システム全体がモラルハザードに陥ったために発生した問題です。

資本利益率を高め、リスクを広く分散し、資金調達手段や運用先を多様化する。
一見、いいことずくめであったはずの証券化の仕組みが、今回のサブプライム問題ではすべて悪い方に働きました。理論だけでなく、現実に発生していることを直視することの重要性がわかります。

また、なぜサブプライム問題が、本書の副題でもある「アメリカ帝国の終焉」につながりかねない問題なのか、という点についても興味深い考察がなされています。

ドルへの信認の低下により、アメリカがいままでのような莫大な借金を前提とした購買力を維持することは難しくなっています。既に不況に入ったといわれる米国経済を、ユーロ圏や中国・インドが取って代わる日も意外と早く訪れるかもしれません。

本書出版の後も、さらに深刻さを増しているサブプライム問題。その本質を理解することは、バブルに踊った日本の過ちを繰り返さないためにも、また、今後の世界の経済情勢を読み、自らの資産と生活を守るためにも非常に重要です。

投資や経済に興味のある方に限らず、多くの方におすすめします。
世界情勢ニュースが良くわかる…

経済のことはまったく分からなかったので、どんなキーワードが分かればよいのかもわからなかった。だから国際的な経済のニュースも今ひとつ理解できなかった。

でもこの本で、おおよその今のアメリカが抱えてている経済的な問題が理解できたし、さらに深く理解するため、次に何を調べればよいかも分かった。

これから社会に出る大学生に限らず、高校生にもお勧めかも知れない。
まじめな本だがワイドショーのノリで面白い

あとがきにもありますが、大学生にもわかる解説書を目指して書いたとのこと。確かにわかりやすく解説されています。でもなぜこんなに面白く読めてしまうのか。それはこの問題の実態が、まるでワイドショーを見ているかのように語られるからではないでしょうか。詐欺の手口、被害者の悲惨な身の上…。少々趣味は悪いけれど、テレビでよくやってるとついつい見てしまいます。
過去の日本のバブルを知っている世代であれば、馬鹿なのは日本だけじゃないんだなあ、と妙に安心したり。金融に土地勘のある人が読めば、「ひどいことになってるんじゃないかとは思ったけど、やっぱりね。」という感じだと思います。
なかなかの良書であります

サブプライム問題が起こった背景から説明されていて、ひとつひとつの説明はかなり分かり易かったですが、資料として引用されている経済指標の見方や意味がわからないとちょっと辛いかもしれません。経済情報番組を観て経済指標の解説を聞いたり、新聞などの用語説明などを丹念に読んでいる人なら問題なく読破して、理解できると思います。

ひとつ思ったのは、このモーゲージ(住宅ローン)は、基本的に「性善説」の上に成り立つシステムであって、普段は「性悪説」に立って法律や制度を構築するアメリカにおいてはモラルハザードが極度に進んでいて、この制度が破綻することは予測できたのではないか、この制度は金融工学を駆使した債券商品などと言われるが、なぜ、アメリカではこの制度を導入することが危険だと金融監督官庁は判断しなかったのか、甚だ疑問である。アメリカに振り回されるのはもう、まっぴらごめんだと思うのは私だけでしょうか?
図表も豊富でわかりやすく、おもしろい

塾で社会を教えています。大学では農業経済学なども勉強しましたが、
どうもサブプライムを正確に理解できず、時事問題の対応の意味もあって
本書を手にしました。

本書は、時間軸で追いながら、サブプライムの背景、成因、膨張、崩壊の
流れを丁寧に説明してくれています。
また、住宅ローンの債権の転売の仕組みや、ABCPなどは
図解したものが載っていて、とてもわかりやすいです。
テレビ東京の『ガイアの夜明け』のサブプライム特集で、この
転売の仕組みを一回で理解することができなかった私が他人に説明
できるまでになりました。
株価や住宅価格の推移などのグラフも豊富です。

また、経済の仕組みを扱うものでありながら、退屈ではない、という
点もうれしい限りです。
仕事帰りの11時過ぎに電車で読んでいても眠くなりませんでした…
筆者の臨場感のある書き方がうまいのだと思います。

サブプライム問題の今後という分析について、多少これから数年がどうなるか、
という話が薄いな、とは思いましたが、長期的な視点で興味深く思いました。

サブプライムの仕組みを理解するにはいちばんよい本だと思います。



宝島社
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